おせちの具材には何を詰めるのが正解?料理の意味と詰め方を紹介

2019/02/28

お正月に食卓を彩るおせち料理。漢字では「御節料理」と表し、文字の通り元旦や五節句といった節目の日を祝うために始まった風習です。

おせち料理には、地域によって具材の種類や数に違いがあり、それぞれの具材には縁起を担いだ意味があります。料理の意味を知って、より良い一年のスタートを切りましょう。

おせちの具材は約20~30種類

おせちの具材は約20~30種類

お正月の食卓を彩るおせち料理には、大小様々な具材が並びます。おせち料理としてよく用いられる料理には20〜30種類もあり、地域によって好まれる料理や調理法が違ったりします。

おせち料理の各具材とそれぞれの意味

おせち料理には多彩な食材が使用されており、それぞれが縁起を担いだ意味を持っています。伝統的なおせち料理では20〜30種類の具材が用いられていたとも言われています。

しかし、必ずしも全てを用意しなければならないわけではありません。

具材は栗きんとんや昆布巻きなどさまざまですが、「これがあればおせち料理として体裁が整う」というおすすめ料理が3つあります。

黒豆、数の子、たたき牛蒡の3つの料理があれば、おせち料理としての基準を満たしているといわれています。

3つの料理は地域により異なり、関西では上記の黒豆、数の子、たたき牛蒡ですが、関東では黒豆、数の子、田作りの3つとされています。

お住いの地域や、一緒に食べる人の出身に合わせて具材を変えると喜ばれるでしょう。

3つの料理それぞれに意味があり、黒豆は語感を合わせた「マメに働く」という意味から「元気で丈夫に働ける・暮らせるように」といった意味があります。

関東では、黒豆を煮る際にわざとシワをつけることで、「シワができるまで長く」という意味も付随します。

数の子は、たくさんの卵から連想するように「子孫繁栄」の縁起を担いだものです。ニシンという語感から、「二親」と変換され、両親揃って健康に、という意味も含まれています。

たたき牛蒡は、細く長く根を張るゴボウの生態から、地に根付く、仕事が順調にいくことを願ったものです。

また、叩いて開く調理法から、今年一年の運を開く、という意味も込められています。

関東で食べられる田作りは、昔は高級肥料として使われていた乾燥イワシを用いたものです。

肥料として使われていたことから、田作りと呼ばれ、このイワシを用いることで、豊作を願った料理となっています。

おせちの具材を詰めるときのポイント

おせちの具材を詰めるときのポイント

手作り・市販にかかわらず、おせち料理はお重に詰めるのが一般的です。蒔絵の施された漆器に豪勢に盛りあわされたおせち料理は、食卓に彩りを与えます。

おせち料理をお重に詰める際にも、基本的なルールや、意味があります。せっかくお重を使うのであれば、意味や見栄えの良さを意識して詰めるようにしましょう。

当記事では、4段のお重を詰める際のルールや方法をご紹介します。もちろん、4段でなければいけない訳ではありません。見栄えのいい詰め方の法則を紹介するので、他の段数のお重を使う方も参考にして自分なりの詰め方を見つけてみてください。

一の重の具材と詰め方

一の重では、上記で紹介をした3つの料理をはじめとしたおせち料理らしいかまぼこや栗金団などの食材を詰めます。縁起を担ぎ、最初に口にすると良いとされている食材が並びます。

基本的な詰め方として、料理の種類は5、7、9種類の奇数種類用意するのが縁起が良いとされています。黒豆など汁気の多いものは、小皿に盛ってから重箱に詰めるようにしましょう。

二の重の具材と詰め方

ニの重には、海老を丸ごと煮たものや、タイの焼き魚などの海の幸を入れます。

海老の煮たものは水分が出やすいため、詰める前によく汁気を拭き取ってから詰めるようにしましょう。水分をよく取ることで日持ちもするようになります。

海老は、長いひげや腰が曲がった姿から長寿を願った縁起物です。タイの焼き魚は、「メデタイ」という語呂合わせから祝い事には欠かせない食材の一つとして有名です。

三の重の具材と詰め方

三の重には、芋や蓮などの根菜の煮物がメインに詰められます。

根菜には縁起の良いものが多くあり、里芋はたくさんの小芋が連なって育つことから子孫繁栄を、ハスは穴が空いて向こう側が見えるため、将来が見通せて安定することを願った縁起の良い食材です。

三の重におせち料理を詰める際に気をつけたいことは彩りです。煮物が並ぶ三の重では、どうしても彩りが茶色など地味な色に偏りがちです。そのため、人参などの彩りの良いものを最後に盛り付ける工夫をしましょう。

また、人参や蓮の煮物も、ただ煮るだけではなく、花の形に切る「花人参」「花レンコン」など目で見ても楽しめる調理法があります。せっかくであれば目でも楽しめるよう調理をすると良いでしょう。

与の重の具材と詰め方

与の重は、4つ目の重です。四という漢字は、「し」と読むことから死を連想させるため、縁起を担ぐおせち料理では「与(よ)の重」と表します。

与の重には、酢の物などの日持ちの良いもの、口当たりのすっきりしたものを中心に詰めていきます。

おせち料理の酢の物といえば、紅白なますが代表的です。紅白なますは大根と人参のコントラストが、めでたい紅白に見えることから縁起物として食べられるようになりました。

おせちの具材の意味を知って新年の縁起を担ごう

新年を迎えるにあたり、おせち料理には、縁起の良いものがたくさん並んでいます。

「お正月だから」と、なんとなく食べていたおせち料理も、具材ごとの意味やお重の詰め方のルールを知ると、より楽しく、より良い一年のスタートを切れるでしょう。