おせちの定番メニューと意味について|簡単アレンジでわが家流に

2019/02/28

元日にいただくおせち料理。おなじみの定番メニューには、新しい年の健康と幸せを願う日本人の祈りが凝縮されています。

それぞれの料理の縁起や地方の特色、また、基本の簡単メニューやアレンジ方法など、お正月の準備を楽しくすすめるコツをご紹介します。

おせちの定番メニュー一覧

おせちの具材には何を詰めるのが正解?料理の意味と詰め方を紹介

おせちは、新年を迎える喜びと、家族の健康や繁栄を願う思いがこめられた日本の伝統料理です。

地方や家庭によって差はありますが、三段重に詰めるのが一般的。

代表的な定番メニューや食材には何があるのか、またそれぞれお重の何段目につめるのかをまとめてみました。

お重 料理
一の段 祝い肴…黒豆、数の子、田作り(関西はたたきごぼう)

口取り(ごちそう)…伊達巻、かまぼこ、昆布巻、栗きんとん

二の段 焼き物…魚介類(ぶり、たい、えびなど)

酢の物…紅白なます、菊花かぶなど

三の段 煮物…煮しめ、筑前煮など

上記に加え、地方の特色をもったおせち料理もあります。

例えば、北海道の「氷頭なます」。鮭の軟骨を甘酢であえたなますで、氷のように透き通っていることからついた名前だそう。

彩りにいくらを乗せることもあり、海の幸に恵まれた北海道らしい料理です。

石川県の「べろべろ」は、溶き卵の寒天寄せ。日本海で豊富にとれる寒天の原料、テングサを使った石川県のハレの日料理です。

ユニークな名前は食感を表しているのだとか。美しい黄色が映える一品です。

また、福岡県では出世魚の「ぶり」、宮崎県では「金柑の甘露煮」、沖縄県では「田芋田楽」を入れます。

新しい年への願いとともに、昔から伝わる伝統の味。まずは代表的な定番メニューを揃え、日本のお正月を楽しんでみてください。

おせちの人気メニューの意味

定番のおせちには、縁起を担いだ語呂合わせやいわれが用いられています。

メニュー 意味
黒豆 「まめ(元気)」に働けるように。
数の子 子孫繁栄、子宝に恵まれるように。
田作り かたくちいわしを田の肥料にしたところ、五万米(ごまめ)もの豊作になったという言い伝えから、五穀豊穣を祈って。
たたきごぼう 地に根をはるごぼうは、家の基礎がしっかりするようにという安泰祈願に。
伊達巻 巻物に見立て、学問の繁栄を願う。
昆布巻 「よろこぶ」にかけた縁起物。
栗きんとん 「金団」の字をあてて財宝に見立て、裕福な暮らしを願うもの。
えび 長いひげが生え、腰が曲がるまで健康で長生きできるようにという、不老長寿の縁起物。
紅白なます 紅白のおめでたさと、大根やにんじんのようにしっかり根をはり、家の土台がしっかりするようにとの願いをこめて。

おせち購入時はメニューのラインナップを要確認

おせち料理には、お正月の時期にしか口にする機会のない料理も少なくありません。

注文する際には、定番の品が入っているかどうか、ラインナップを確認してから購入するとよいでしょう。足りないものは、デパートやスーパーなどで単品購入することも可能です。

簡単おせちメニューで華やかに飾る

おせちの内容別の値段

たくさんの料理を少量ずつお重に詰めて出すおせちですが、多くの品数を準備するのは、時間も労力もたいへんなこと。短い調理時間で見栄えのするメニューをいくつか入れておくと重宝します。

簡単メニュー 作り方
海老のうま煮 有頭海老を、だし・酒・みりん・砂糖・薄口醤油で煮るだけ。鮮やかな赤色が豪華に映えます。
紅白かまぼこ 「市松」「結び」「くじゃく」など、様々な飾り切りで華やかに。白とピンクの色合いも可愛らしいです。
松前漬け 細切りの昆布とするめがセットになった乾燥品を、水・酒・みりん・醤油に漬けて一晩おくだけ。

おせちはメニューだけでなく飾り切りや盛り付けでも華やかにできる

煮しめなどに使われる野菜やこんにゃくの飾り切りは、お正月の食卓を華やかに演出してくれます。よく使われる飾り切りのバリエーションをご紹介します。

飾り切り 作り方
花れんこん 1cm幅に切り、外側の穴にそって端を切り落として花の形に整える。
梅にんじん 1cm幅に切り、花型に抜く。花びらの形に合わせて中心から切れ目を入れ、切れ目に向かって花びらをそぎ落とす。
里芋の六方むき 上下を切り落とし、六角になるように幅を調整しながら皮をむく。
手綱こんにゃく 1cm幅に切ったこんにゃくの中央に切れ目を入れ、片方の端を切れ目の中にくぐらせる。
矢葉絹さや 筋をとり、ヘタの反対側をV字に切り落とす。

おせちを詰める重箱は三段のものが一般的ですが、品数が少ない場合は二段詰めでも十分です。崩れにくい伊達巻やかまぼこから順に詰め、高さを揃えると見た目もきれいに仕上がります。

汁けのある黒豆や紅白なますは、味移りしないように小鉢やガラスの器に入れることで、盛り付けのアクセントに。

おちょこやぐい呑でもかまいません。華やかな柄や色があるとお正月らしさが出ます。

仕上げに飾り葉をあしらうと、緑の葉が料理を引き立て、彩りもよくなります。おせちに使われる飾り葉にも、縁起を担いだ意味があります。

飾り葉 意味
南天 「難を転じる」にかけた縁起物。赤い実も華やかな飾り葉。
松葉 常緑で樹齢も長い松は、長寿の象徴。
裏白 葉の裏が白いことから、「潔白」を表す。

アレンジおせちのメニュー例を紹介

福井なら一乃松

全体的に甘辛い味が多いおせち料理。保存がきくようにとの先人の知恵ですが、ずっと同じ味が続くと飽きてしまうこともあります。

そんなときに役立つのがアレンジおせちです。

定番のおせちに、華やかな洋風や、馴染みのある中華風のメニューを加えれば、子どもも喜ぶこと間違いなし。ワインで乾杯したいときにもぴったりです。

●洋風…ローストビーフ、ローストポーク、テリーヌ、スモークサーモン、きのこマリネ、クリームチーズのカナッペ、など
●中華風…焼豚、肉団子の黒酢あん、海老のチリソース煮、海老焼売、ごま団子、など

おせちのメニュー選びは定番から

おせちは、保存性にすぐれ、栄養バランスや見た目の美しさにも工夫をこらした伝統料理。縁起のいい定番メニューを中心に選び、盛りつけや飾りで華やかさを添えれば、お正月らしさが演出できます。さらに家族の味の好みなども取り入れて、わが家のおせちを作っていきましょう。