おせち料理の意味とは?由来や重箱を使う理由も紹介します!

2019/02/28

おせち料理の意味をご存知ですか?おせちと言えばお正月に食べるものですが、実は深い意味のある食べ物なのです。

おせち料理の意味と由来、そして重箱に入れる理由とおせちの具材の意味についてまとめました。

おせちの意味と由来

おせちの意味と由来

漢字で「御節」と書くことからも分かりますように、本来は季節の節目を祝う料理のことです。

奈良時代ごろになると節目の日を祝う節会(せちえ)が宮中行事として根付き、節会に食べる料理として「御節料理」が誕生しました。

江戸時代になると、節目の日に豪華な食事を楽しむおせち料理は一般の人々の間にも広まっていきました。

特に1月7日と3月3日、5月5日、7月7日、9月9日の5つを「五節(ごせち)」や「五節句」と呼び、五節に食べる料理がおせち料理になったのです。

五節の中でももっとも年始めにある1月7日の人日(じんじつ)の節句は、もっとも盛大に祝われました。

正月の祝いと人日の節句の祝いが重なって、おせち料理も豪華になっていきました。

今ではおせち料理と言えばお正月の料理のことだけを指しますが、本来は1月7日に食べる七草がゆも3月3日に食べるハマグリのお吸い物も、全部おせち料理と言えるのです。

おせち料理で重箱を使う意味

おせち料理で重箱を使う意味

おせち料理が庶民にも定着したのは江戸時代ごろと言われています。

江戸時代の初期~中期にかけては酒宴の料理は重箱に入れて出すのが一般的でした。

おせち料理もお屠蘇を飲みながら食べるため、おせち料理と言えば重箱で出すものと定着したのです。

重箱でおせち料理を出すうちに、「箱を重ねるように、幸せも重ねられますように」といった意味も込められるようになりました。

また、それぞれの料理を皿や鉢に入れて保管すると場所をとりますが、重箱なら保管場所もほとんどとらないというメリットもあります。

おせちは何段重ねがいい?どこに何を詰めるのか?

元々はおせちは5段重ねだったとされていますが、現在では3段重ねが主流です。段ごとに詰めるものがほぼ決まっており、次のルールで詰めていきます。

一の重(もっとも上段)

一の重には、祝い肴と口取りを詰めます。祝い肴とはお祝い事にふさわしい料理で、口取りとはお酒に合う料理を指します。

伝統的なおせち料理だと、日本酒と合いやすい具材や味付けのものが詰められますが、昨今の洋風おせちや中華風おせちならば、ワインや中国酒に合いやすいチョイスも良いでしょう。

二の重

二の重には、主に海の幸を焼いたものを詰めます。海老の塩焼き、寒ブリの照り焼き、イカの松笠焼きなどが定番です。

近年は、ハムやチャーシュー、鶏の照り焼きなど、肉類を焼いたものを入れることもあります。

洋風おせちだと、ローストビーフやテリーヌ等が盛り込まれるケースがあります。焼き物ではありませんが、タコや魚のマリネや、チーズ料理なども、見た目が鮮やかで香りも良いので人気の品となっています。

三の重

三の重には、煮ものを入れます。野菜のお煮しめや筑前煮など、山の幸を詰められることがが主流です。

一の重と二の重は、さまざまな料理を小分けにして入れますが、三の重は煮しめをお重全体に敷き詰めることが一般的です。

与の重

大抵のおせち料理は3段重ねですが、まれに4段重ねのこともあります。

漢数字の「四」は「し(死)」とも読めますので、おめでたいおせち料理には使わず、「与の重」と言います。

与の重には、日持ちのする酢の物や、和え物などを入れられます。

五の重

五の重は、「控えの重」とも呼び、年神様から授かる「福」を詰めるスペースとして空っぽにしておくお重とされています。

地域によっては、家族の好物や、他の重箱に入りきれなかった予備の料理を詰めておくお重として活用されます。

おせち具材の意味

おせち具材の意味

おせちに使う具材には、それぞれ意味があります。

具材は主に「縁起が良い」とされている名前や特性を持ったものが使用されます。

一の重から与の重までに使われる具材と意味について見ていきましょう。

一の重

祝い肴として一の重に詰められるものには、カズノコや田作り、黒豆、たたきごぼうなどがあります。

カズノコは卵がぎっしりと詰まっている様子から子孫繁栄を意味し、田作りは名前の通り五穀豊穣を意味します。

また、黒豆は勤勉にマメに暮らすことを願う気持ちが込められています。

たたきごぼうには、ごぼうのように土深くに根を張って繁栄するという意味が込められています。

口取りには、かまぼこや伊達巻、昆布巻き、栗きんとんなどがあります。

おせちに入れるかまぼこは紅白のことが多いですが、赤は不吉なものをよける魔除け、白は不吉なものがない清浄な状態を意味します。

伊達巻は巻いた様子が書物の巻物に見えるため、知識が増えるようにとの意味が込められています。

昆布巻きは「よろこぶ」という言葉をかけており、栗きんとんは戦いに勝つようにとの願いを込めた「勝ち栗」の代わりとして詰められます。

二の重

二の重には、めでたいを意味するタイの尾頭付きや、長寿を意味するエビを焼いたものなどが詰められます。

また、ブリの照り焼きを入れることも多いのですが、ブリは出世魚ですので、出世するようにとの意味も込められています。

三の重

さまざまな具材を合わせて煮ることで、家族皆が仲良く暮らせるようにとの意味があります。

煮しめにはレンコンや里芋、八つ頭を入れることが多いのですが、レンコンには「先が見通せるように」、里芋には「子芋がたくさんつくように、子孫繁栄するように」、八つ頭には「頭となって出世するように」との意味が込められています。

与の重

与の重には、大根とニンジンで作った紅白なますやカブを菊の花のように飾り切りしたものなどの酢の物や和え物を入れます。

紅白なますは紅白の色でめでたさを、根菜を使うことで根を張って繁栄することを意味しています。また、菊の花にもめでたい意味合いがあります。

おせちの意味を知って新年の縁起をかつごう

おせちの料理1つ1つにも、おせち料理に使われる素材1つ1つにも、幸せを願う気持ちが込められています。

「美味しい」と思っておせち料理を食べることも大切なことですが、料理や素材の意味に思いを馳せ、幸福を願いながら食べることも大切なことと言えるでしょう。