お中元の基本と贈る時期のマナー

2019/02/28

夏の風物詩でもあるお中元は、親しい方やお世話になっている方に、日頃の感謝を伝える風習です。

お中元を贈る時期は、関西や関東、贈る先の地域によっても変わるため、直前になって慌てないようしっかり把握しておきましょう。

お中元の時期は関西・関東で異なる

お中元の時期は関西・関東で異なる

お中元の時期は、関西や関東など地域によって変わります。理由は、「お盆」の時期が違うからです。

お中元の由来は、中国の道教の風習であった「三元節」が元となっています。三元節には神様に品物を献上するという習わしがあり、日本に伝わってきた際にお盆と結びつき、現在の「お中元」という形式で定着しました。

お中元の成り立ちは、神様のお供えという意味があり、先祖の供養という意味もあります。お中元で贈る品物としては、新盆・初盆の方にはお線香、一般にはそうめんや果物、お菓子などの食品類を贈るのが一般的となりました。

お盆の時期は、関東では新暦の7月ですが、関西では旧暦の7月です。旧暦の7月は現代では新暦の8月にあたります。
お盆の時期が地域によって違うことから、関西と関東でお中元の時期が異なっているのです。

関西と関東だけでなく、地域によって「お中元」の時期が違うため、引っ越した際や遠方に住む相手に贈る際には各地域の時期を確認するようにしましょう。

エリア お中元の時期
関西 7月中旬〜8月15日
関東 7月初旬から7月15日
北海道・東北 北海道は7月15日から8月15日

東北は7月初旬から7月15日

北陸 主流は7月初旬から7月15日だが、地域によって異なる
東海・中国・四国 7月中旬から8月15日

中国・四国エリアでは裏盆の時期が最も適切

九州 8月初旬から8月15日
沖縄 毎年お中元の時期が異なる

旧暦の7月15日までに贈るのがマナー

関西のお中元時期

関西地方では、お中元を贈るのは、主に7月中旬〜8月15日の間がもっとも良いとされています。

関東に合わせて早めの時期にお中元を贈る地域も増えていますが、関西はこの時期で贈る習慣が根強く残っています。
旧暦のお盆(月遅れのお盆とも言います)は8月13日から8月16日です。関西は旧暦のお盆を基準にしているため、関東に比べてお中元の時期が遅いのです。

関東のお中元時期

関東は、最も一般的と言われる7月初旬から7月15日までの期間が、お中元を贈る目安となっています。
新暦のお盆が7月15日を中心としているため、関東では7月15日より前にお中元を贈ります。

関西や他の地域に比べて期間が半月ほどと短く、配達が集中してしまうことから、近年ではさらに早めの6月中旬ごろから贈る方も増えているようです。

北海道・東北のお中元時期

北海道では、関西と同じ7月15日〜8月15日がお中元の時期となっています。近年では他の地域から届くタイミングが早めということもあり、前半に集中するようです。

東北は北海道と異なり、7月初旬から7月15日までとなっています。東京と同じく2週間と短いため、お中元の時期には配送が混み合い時期に送れてしまううことが予想されるので、早めに贈ると安心でしょう。

北陸のお中元時期

北陸は、日本の中でもお中元の時期が分かれている特異な地域です。

主流は東京と同じ7月初旬から7月15日までとなっていますが、一部地域では7月15日〜8月15日までの間と、関西と同じ時期になっています。

また、県ごとに分かれているわけではありません。

例えば、石川県の金沢では7月前半、同じ石川県の能登では7月中旬から8月15日と分かれており、贈る相手の所在地をしっかりと確認して贈る必要があります。

同じ地域で違いがあるため、ちょうど真ん中になる7月15日前後に配送が集中する傾向があるようです。

東海・中国・四国のお中元時期

東海・中国・四国のエリアでは、関西にならって7月中旬から8月15日までに贈るのが一般的となっています。中国・四国エリアでは伝統を重んじる傾向が強く、ご年配の方がいる家庭では「裏盆(うらぼん)」の時期に贈るのが最も適切と言われています。

裏盆とは、お盆の中の盂蘭盆(うらぼん)という期間の終わり頃で、主に7月20日とされています。

九州のお中元時期

九州では、8月初旬から8月15日の2週間がお中元の時期として認識されています。

東京に比べ、ちょうど1ヶ月遅れてお中元を贈る期間がきます。関西とは違い、2週間と短いため送るタイミングに気をつける必要があります。

沖縄のお中元時期

沖縄のお中元は、今も旧暦を元に計算しており、毎年お中元の時期が異なります。沖縄では旧暦の7月15日までに贈るのがマナーとなっています。

沖縄はお中元やお盆に限らず、年中行事の多くを旧暦に沿って行なっています。実際に沖縄のカレンダーには新暦だけでなく旧暦も記載されているのが一般的です。

お中元を贈りそびれた場合の対処法

お中元を贈りそびれた場合の対処法

「気づいたら、お中元の時期を逃してしまい、送り忘れてしまった」、「お中元時期の地域差で間に合わなかった」というケースも出てくるでしょう。

しかし、慌てる必要はありません。遅れてしまった際には贈答品の名目を変更しましょう。

同時期の贈答品としては、のし紙を暑中見舞いや残暑見舞いとして品物を贈る風習があります。

お中元の時期を過ぎてしまった場合には、他の風習を生かして、贈答品を送りましょう。
暑中見舞いや残暑見舞いを活用するのが一般的ですが、他の風習にも目安となる時期があるため、時期を確認する必要があります。特にお住まいの地域によって時期は異なりますので注意が必要です。

7月15日までのお中元の地域には、7月中旬から立秋までを暑中見舞い、立秋から9月までを残暑見舞いとして贈ります。8月15日までにお中元を贈る関西などの地域には、8月15日以降に残暑見舞いとして贈るようにしましょう。
目上の方に贈るときは、「暑中御伺」「残暑御伺」としても良いでしょう。

お中元はこれからもお世話になる方に対して贈るものです。お中元を一度贈ったら、来年以降も贈るのがマナーになります。
一度きりと考えている場合は、のし紙を「御礼」などにしましょう。

お中元を関西方面へ贈る際は時期に注意しよう

お中元を関西方面へ贈る際は時期に注意しよう
お中元を贈る時期を地域ごとに見てきました。

お中元を贈る時期だけでなく、贈る目処となる期間の長さも異なるなど、地域によって違いがあります。

特に、関西にお中元を贈る時期は関東と1ヶ月近く違うため、時期に気をつけて贈りましょう。