お中元の正しい意味や由来とは?日頃の感謝と気遣いを伝えよう

2019/02/27

夏の風習であるお中元。

具体的に何を贈ったら良いのか?贈る対象は誰なのか?そもそもお中元の本当の意味とは?
など、わからないことがあるものです。

今回は、お中元の本当の意味や、お歳暮との違いなどをご紹介していきます。

お中元の意味と由来

お中元の意味と由来

お中元は、厳密にいうと「7月15日」を指します。
中元は、もともと道教の習俗のひとつで、旧暦の7月15日を指すからです。

贈呈品を渡す対象は、両親や親せきといった身内、仕事上の取引先、それ以外にもお世話になった友人や知人が対象者です。

日頃の感謝の気持ちを込めた思いや、日頃からお世話になった人に対してお礼を込めた自分の思いをカタチに込めたものという捉え方が、お中元の正しい意味合いです。

お中元には健康を気遣う意味が込められている

お中元には健康を気遣う意味が込められている

また、お中元には相手の健康を気遣う意味も込められています。

ご高齢の方や年配の方に対してお中元を贈る際には、「いつまでも元気でいてほしい」、「どうかお身体をご自愛くださいね」との意味を込めて、健康志向の食品ギフトなどを選ぶと先方にも喜ばれます。

そのため、人気があっても健康を害するような贈り物はさけるようにしましょう。
また、贈り相手の持病なども把握しているとその人の健康を気遣ったお中元選びができるでしょう。

お中元の由来は中国古来の行事にある

お中元の由来は中国

お中元の歴史は古く、もとは中国から始まった行事であるとされています。

中国には儒教・仏教・道教と呼ばれる三大宗教が存在し、お中元の由来は道教からきています。

道教では、人間が犯した罪を償い、それを許してくれる神様(三官大帝)がいるとされており、以下の3つの月日をそれぞれの神様の誕生日としています。

中国から伝わった三元について

上元とは陰暦正月15日のことで、一年中の災いを回避できるとして小豆がゆが食べられる風習があります。

中元とは中国の節日。後に日本の「お盆」が混合し、仏様にお供え物をする風習や、生きている人に対して無事を喜び合う、感謝しあうといった意味合いが増し、現在のお中元の姿に至ります。

下元とはもとは先祖の霊を祀る日でしたが、後に災厄が起きぬようにと祈りを捧げる日として、古代中国から伝わってきた行事です。

中元の日である7月15日は贖罪(しょくざい)といって、今までに犯してきた人間の罪を神の前で償う日と定め、焚き火をする習慣がありました。

その火は1日中焚きつづけていたと言われています。

また、平行して7月15日には盂蘭盆会(うらぼんえ)と呼ばれるもう一つの行事が存在します。

盂蘭盆会は祖霊や亡き人を供養する意味合いが込められた行事のひとつで、後の日本でいう「お盆」に直結する習慣です。

時代とともに中元とお盆は「今生きていることを喜び合う」、「生きている尊者にお礼の意を込める」とした意味合いを持ち始め、やがて「普段会えない身内の家を訪問し合い、無事を祝う」といった内容が盛んにおこなわれるようになっていきます。

お中元を贈る時期

お中元を贈る時期

お中元自体は7月15日の中元であることが明らかですが、お中元を贈る時期は7月初旬~7月15日が一般的な期間です。

また、関西に関しては若干の違いがあります。

関西の場合

7月15日ごろ~8月15日前後まで

関西の場合は、明治の改暦の際に旧暦を基にしたことが理由とされています。

また、お中元の時期は夏場ですから、生ものや冷蔵物などを送った際に先方が不在の場合だと、すぐに受け取れません。

お中元のマナーのひとつとして、お中元を贈る際には、事前に送り状を先方に郵送すると親切です。

例えば、冷凍食品や生鮮食品など、夏の暑さに対して保存がデリケートな食材を贈る際に、相手が長期間不在だったら迷惑をかけてしまうからです。

「〇〇を贈る予定ですが、ご都合はいかがでしょうか?」といった文面を送り、事前に了承を得ておくと誠実と言えます。

さらに、お中元を贈る適切な時期を過ぎてしまった場合は、どのようにすればいいでしょうか?

お中元を贈る通常の時期を外す場合は、「お中元」ではなく暑中見舞い・残暑見舞いといったくくりとなりますので、間違えないようにしましょう。

暑中見舞いの時期は、小暑(7月7日)から、立秋前日(年によって日が異なりますが、8月の上旬です)となります。

残暑見舞いの時期は、立秋(年によって日が異なりますが、8月の上旬です)から、8月末までとなります。ギフトを発送する頃合いに合わせた形式にすれば問題ありません。

お中元とお歳暮の違い

お中元は「日ごろお世話になっている人に贈り物をする」といった行事とされていますが、似たような行事に「お歳暮」があります。

お歳暮は、1年を振り返ってお世話になった人へ、感謝の気持ちを込めて贈り物をする日のことをいいます。

今でこそ、贈り物自体をお歳暮と呼び、贈答の仕方も郵送などが主流となっていますが、本来は贈り物をする行事そのものをお歳暮と呼び、訪問先まで直接足を運ぶというのがマナーでした。

お歳暮とお中元の決定的な違いは、「贈る時期」です。

もちろん、この2つの行事は時期が違うだけではありません。

もともとお中元は「死者の罪を償う」、「生きていることに感謝をする」、「互いの生を喜び合う」といった、生きている今を喜び、確認しあうといった意味合いがルーツです。

一方でお歳暮は、もともとの始まりが「歳の暮れにお世話になった人へ贈り物をする」といった内容なので、今のお歳暮の内容から何ら変わりがありません。

とは言え、大切な人、お世話になっている人へ感謝をする、気遣う、といった意味ではどちらも近しいものがありますから、違いは夏と冬という季節が主なところですね。

また、お歳暮を贈る時期は一般的に12月中旬。12月13日~20日までが理想とされています。
お中元と同様に、お歳暮も地域によって時期に若干の違いがあります。

関東の場合 関西の場合
12月1日~20日 12月13日~20日

 

一口にお歳暮と言っても、風習などにより若干の違いがあるようですね。
お歳暮を贈る際には、送り先の地域を確認したうえで、正しい時期に贈答するようにしましょう。

お中元は意味を理解した上で贈ろう

お中元は古来より中国から続く年中行事であるとともに、相手の健康や無事を確認し合い、相手先に日ごろの感謝の気持ちを込めて伝える風習です。

ご無沙汰している方だからこそ、「なかなか会えずに申し訳ない」「お元気にされていますか?」という、自身の思いをカタチに変えられてみるとよいですね。