へしこの食べ方をご紹介します!実は健康成分豊富な優秀食品

2019/02/27

近畿地方や北陸地方の一部で食べられる「へしこ」。インパクトの強いにおいが特徴の郷土料理ですが、実は栄養豊富な健康に良い食品でもあるのです。

へしこのおいしい食べ方と効能についてまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

へしこは福井の郷土料理

へしこの下処理方法

へしことは、鯖を塩漬けにした青魚を糠漬けにした保存食で、伝統的な郷土料理です。糠床で約10ヶ月も寝かせて発酵させるので、発酵食品の1種でもあります。へしこのにおいが特徴的なのは、元々においの強い青魚が原料というだけでなく、発酵した糠のにおいも加わっているからです。

福井県で「へしこ」というと、通常はサバ(鯖)かイワシ(鰯)が原料です。高価なサバのへしこは贈答用、気軽な価格のイワシのへしこは家庭用と、使い分けるご家庭もあります。

人気のへしこのおいしい食べ方を紹介

人気のへしこのおいしい食べ方を紹介

へしこは、においで好き嫌いが分かれることもありますが、滋味深い味わいが癖になってファンとなる人もいます。魚介系の珍味が好きな人や、滋賀の郷土料理「鮒ずし」を食べる人なら、へしこの魅力にはまりやすいかもしれません。

ただし、へしこは塩分が強いため、できれば食べる前に塩抜きをしてください。特に、塩分制限を受けている方や塩辛いものが苦手な方は、塩抜きの工程が必要です。

<へしこの塩抜き>
短時間で塩が抜けるように、へしこを食べる大きさに切る。

へしこに少々酒を振り、水を張ったボウルに数分入れる。長く入れると旨味も抜けるので注意

キッチンペーパーで水気を充分に拭き取る

ご飯にぴったりなへしこのあぶり

もっともスタンダードな食べ方は、かるくあぶってそのまま食べる方法です。糠は手で少し落としてからあぶりますが、糠が苦手な方は、流水で流しても良いでしょう。味が濃いので、ご飯のお供にぴったりです。

七輪などであぶると香ばしくてさらにおいしくなりますが、フライパンで簡単に焼くだけでも充分です。ただし、油は引かないようにしてください。へしこの繊細な味わいを活かすためにも、素焼きがおすすめの食べ方です。

おつまみに最適なへしこのさしみ

へしこを焼かずにそのまま食べるときは、水で糠を落としておくことがおすすめです。へしこの滑らかな感触を味わうためにも、食感が悪くなる糠は取り除いておきましょう。

ただし、へしこ好きな人の間では、糠を落とさずにさしみにすることを「通な食べ方」とする人もいます。あまりこだわらずに、お好みで選んでください。

また、小骨が気になる方は、へしこをよく洗ってから3枚に下ろしてください。3~5㎜に薄くスライスし、そのまま食べます。

充分に味がついているので、生魚のおさしみのように醤油はつけませんが、オニオンスライスや大根おろしなどを薬味として添えるとさっぱりと食べやすくなります。

アレンジ次第でさまざまな食べ方が楽しめる

へしこを軽くあぶってから粗くほぐしておくと、さまざまな食べ方にアレンジできます。人気の食べ方を紹介します。

へしこを使用したパスタのアレンジ方法

パスタを茹で、オリーブ油とほぐしたへしこで炒めます。お好みで、輪切りにした鷹の爪も一緒に炒めてください。アンチョビのような香りになり、食欲が進みます。

へしこを使用したパスタのアレンジ方法

ピザ生地に、たっぷりのピザ用チーズと、ほぐしたへしこを散らして、オーブンで焼きます。濃厚な味がお好みの方は、ピザ用チーズを散らす前に、ピザ生地に薄くマヨネーズを塗ってください。あぶったへしこが、スモークベーコンのような風味を演出してくれます。

へしこを使用した白和えのアレンジ方法

重しをして水を切った豆腐に、ほぐしたへしこと少量の砂糖、すりごまを混ぜれば白和えの完成です。豆腐は、重さが半分になる程度まで水を切ってください。水を切る時間がないときは、豆腐をキッチンペーパーで包み、3分ほど電子レンジで加熱して水分を飛ばしましょう。

へしこを使用したお茶漬けのアレンジ方法

ほぐしたへしこと、3㎝ほどの長さに切った三つ葉をご飯に乗せて、熱いお茶をかけていただきます。食べる瞬間にきざみのりや煎りごまを散らしてもおいしいですよ。

へしこを使用したチャーハンのアレンジ方法

ご飯と刻んだ高菜、ほぐしたへしこを、えごま油などの植物油で炒めれば、簡単に深い味わいのチャーハンが完成します。刻んだネギや白菜の浅漬けなども一緒に炒めると、さらにおいしいチャーハンができますよ。

へしこは健康成分が豊富

へしこは健康成分が豊富

へしこは健康食品としても注目を集めています。特に、へしこの高血圧予防効果と美肌効果、脂質代謝効果は、生活習慣病や美肌が気になる現代人には嬉しい効果です。

サバなどの青魚には、アミノ酸の一種である「ペプチド」が含まれています。ペプチドには、病気時の回復を促進したり、免疫力を向上したり、血液をさらさらにして高血圧予防に効果が見込めるとされています。

さらに、へしこには欠かせない「糠への漬け込み」の際、ペプチドが増加すると言われています。つまり、サバなどの青魚をそのまま食べるより、へしこにして食べることは健康促進につながります。

糠には、ペプチドを増やす働きだけでなく、ビタミンEが豊富に含まれているという特徴もあります。ビタミンEは血行を促進させる効果がありますので、細胞の新陳代謝を促し、生き生きとした美肌が叶います。

また、サバなどの青魚には、ドコサヘキサエン酸(DHA)やエイコサペンタエン酸(EPA)などの必須脂肪酸が含まれています。必須脂肪酸には、血液中に含まれる脂質濃度を下げる効果があるとされ、過剰な脂質が体内に蓄積するのを予防できます。

ただし、へしこは保存食なので、食べ過ぎると塩分過多になる恐れがありますので、食べ過ぎはいけません。

おいしくへしこを食べて健康になろう

へしこは癖が強い食べ物ですが、その分、おいしさに気付くとやみつきになってしまう食べ物とも言えます。レシピも多彩で、自分の好みに合う食べ方を選ぶにもいいでしょう。

乳酸菌やビタミンE、必須脂肪酸などの健康に良い成分が豊富に含まれていますので、普段の食生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。